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スマトラ沖地震でバリ島は大丈夫か？　[スマトラ沖地震]

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１１日、インドネシア、スマトラ沖西方のバンダアチェの近くで、
東日本大震災に匹敵するマグネチュード8.7の巨大地震が起きた。

約２時間後にはマグネチュード8.2の余震が発生。

2004年の津波で約17万人が死亡したアチェ州の街角は
一時パニック状態となった。

※１１日の地震で津波警報が出され、
非難するインドネシア・バンダアチェの住民
(Photograph by Heri Juanda AP)

インドネシア気象地理庁によると、
スマトラ沖スマトラ島アチェ州で６０～８０センチの津波を観測したが、
米太平洋津波警報センターは日本時間同日夜、
インド洋沿岸地域に発令していた津波注意報を解除した。

インドネシア国家防災庁によると１２日、
５人が死亡、子ども１人が重傷を負ったと発表。
うち２人は心臓発作で死亡。さらに１人がショック死。
子ども１人が倒木によって重傷を負った。
けが人や被害状況については、まだ調査中だとしている。

米地質調査所(USGS)によると、
最初の地震の震源地はアチェ州の州都バンダアチェの南西４３５キロで、
震源の深さは２２．９キロ。

日本の気象庁は１２日、
スマトラ島のスマトラ沖合にあるスンダ海溝西側の
「インド・オーストラリアプレート」内の断層が、
水平方向に動き上下の変動が少ない「横ずれ断層型」だったため、
大きな津波が発生しなかったとしている。　

タイ、バンコクでも揺れが感じられ、
タイ、マレーシア、インド、スリランカ、ミャンマーで
津波警報や避難命令が出された。
日本の気象庁は、日本への津波の影響はないとしている。

インドネシアのメトロＴＶによれば、バンダアチェでは電気が止まり、
通信が不通になった。

住民はパニックに陥り、
津波から避難するためバイクなどに乗って逃げる人々の姿が放映された。

住民の一人は同テレビに「５分ほど揺れが続いた」と語った。

ユドヨノ大統領は、アチェへの救助チームの派遣を指示。
「バンダアチェを含め、大きな被害や犠牲者の報告は聞いていない」と
話したが、引き続き警戒を呼び掛けている。

日本人に人気のバリ島への影響は、ほとんどなかった模様。

そもそもインドネシアは大小数多くの諸島から成り立っているため
津波の影響を受け易い島とそうでない島がある。

スマトラ沖はマレーシアの西方のため、
島が入り組んだ東方に位置するバリ島へは影響が及ばないというわけだ。

今回の震源地であるスマトラ沖からバリ島やジャワ島までは
2,000キロ以上離れており、今回のようなマグネチュード8.7の
巨大地震でもバリ島では、揺れもほとんど感じらなかった模様。