北朝鮮 ミサイル発射。失敗し墜落 [北朝鮮]
北朝鮮 ミサイル発射。失敗し墜落
とうとう北朝鮮がミサイルを発射した。
13日午前7時39分、北朝鮮北西部の
平安北道(ピョンアンプット)の東倉里(トンチャンリ)、
「西岸衛星発射場」から「人工衛星」打ち上げと称する
長距離弾道ミサイルと見られるロケットが発射されたが、
失敗したと見られる。
韓国国防省によると、ミサイルは発射数分後に
空中分解して海上に墜落した。
墜落の原因は、第1段ロケット切り離し後に空中分解したとみられる。
藤村修官房長官は13日午前8時過ぎ、首相官邸で記者会見。
「7時40分ごろ、北朝鮮から何らかの飛翔体が発射された
という情報が入ってきた。1分以上飛翔し、洋上に落下した模様。
落下物等による我が国への影響はいっさいない」と語った。
米軍の早期警戒衛星(SEW)がキャッチした情報では、
7時40分ごろに北朝鮮の西岸から南にミサイルが発射された。
ミサイルは約120キロ上空まで上昇した後、
4つにわかれて朝鮮半島の西側、黄海付近に落下したという。
ミサイルが分解したのは第1段ロケットのブースターを
切り離した直後と見られる。
昨日、米国で行われていたG8外相会議で
「発射中止」の決議を終えた直後の
北朝鮮のミサイル発射となった。
北朝鮮に発射中止 G8 [北朝鮮]
北朝鮮に発射中止 G8。
G8外相会合(米ワシントン)閉幕で、北朝鮮に発射中止要求。
※G8=日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、米国、カナダ
各国外相は北朝鮮のミサイル発射が
国連安保理決議に違反するとの認識で一致した。
12日午前(日本時間13日未明)、
主要8カ国(G8)外相会合は2日間の討議を終え、閉幕。
クリントン米国務長官は議長声明を発表。
「人工衛星打ち上げ」名目で
長距離弾道ミサイルの発射決行態勢に入った北朝鮮に対し、
発射中止を要求する見通しだ。
G8として、ミサイル発射自制を呼び掛けることで、
北朝鮮への圧力を強めるための判断とみられる。
国連安全保障理事会のメンバー国
(米国、イギリス、フランス、ロシア)を含むG8が共同歩調を取ることで、
北朝鮮が発射を強行した際の安保理協議にも影響を与える狙いだ。
クリントン米長官と玄葉光一郎外相は外相会合初日、
北朝鮮情勢の討議を主導した。
G8としての対応を呼び掛けた結果、
各国外相は北朝鮮のミサイル発射が国連安保理決議に違反する
との認識で一致し中止を強く求め、
発射強行の際には連携して対応することで合意した。
一方、北朝鮮の動向だが、
北朝鮮は、12-16日の間に発射予告をしたロケット(長距離ミサイル)に
燃料を注入していると11日、明らかにした。
ロイター通信によると、
朝鮮宇宙空間技術委員会の衛星管制総合指揮所の
ペク・チャンホ所長はこの日、訪朝中の外国記者らに対し、
「われわれが述べたように(ロケットに)燃料を注入している」
正確な発射時期は上部が決める」
と明らかにした。
気象状況から、北朝鮮のロケット発射は12日とも、
14日とも言われている。
周辺国は対策を準備して注視している状況だ。
今月中旬に日本訪問を予定していた
中国共産党中央軍事委員会の郭伯雄副主席は急きょ、
日程を夏に延期した。
日本・フィリピンなどの主要航空会社は
破片による被害を懸念して航路を変更した。
日本は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置。
藤村修官房長官は11日の記者会見で、
北朝鮮が衛星と主張する長距離ミサイルの発射に備えて、
午後から首相官邸の危機管理センターに対策室を設置すると発表した。
日本はすでに北朝鮮のミサイル軌道領域である
東シナ海と日本海側に海上配置型迎撃ミサイルSM3搭載の
イージス艦3隻を配置した。
これは、中国に対する米国の牽制とみられる。
また沖縄と周辺4島、
東京をはじめとする首都圏3カ所など計7カ所に
地対空誘導弾のパトリオットミサイル(PAC3)を配置した。